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散文(21~41)


さよならラプソディー。もうあなたには用はないの。

 

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パイナップル色の青春に舌が気持ち悪い思いをするのは当たり前だからと押さえつける政治家の真似事はいいから、早くその腐った馬のような後ろ足を太陽光で焼くなり魔女に頼んで煮込まなければ、いずれ魔法少女になりかけて哀れ赤いジャムに塗れてしまった純情を棒に振ることになるだろうと

 

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ことばが、つもって、くるしいの

 

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バイバイ、素直な私。バイバイ。

 

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手紙という名の、優しい期待。

 

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「いつか」を約束する君がいない。

(そもそも君なんていない。だれもいない)

 

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死は突然やってきます。「死ね」と言う時間があれば、ナイフで腹を一刺しすることなど造作もないのです。では何故少年少女は「死ね」と言うのか。彼らの「死ね」には「死ねと言われた程度じゃ死なない」という安堵があり、死に対する恐怖や実感が乏しいからです。とてもとても、遠いのです。

 

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虚しい気持ちで胸がいっぱい

 

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理系目あぜ道科の植物は液体に含まれる少女の××を摂取しやがて大輪を咲かせるものの人魚の鱗は固くてなににも加工できないらしいので前歯ががたつき始めた25歳会社員(女)は不妊治療の末にたのしいことを考えまつろわぬ者達の雄弁な解釈に打ち解ける術を見いだせないカモノハシ科の恐竜に

 

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死神、蜂鳥、まばら、吐く息、太陽、月、印、印字、自業、松明、もくず、まち針、容姿、瞬間、林檎、濃淡、内臓、逝く、丸い火、短冊、リトマ紙、魚、大砲、ローリングス、痴漢、芋ずる式、インド洋、妖怪、快活、タンゴ、リング、蛇、たこわさ、ちしょう、沼、池、地獄、業火、体重、地理、治療、脳髄

 

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犬に真実味を教えたところで、お手もおかわりもできなきゃ意味がない。

 

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わたしはどこにいるんだろう

 

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仮面は演者の印。

仮面を被らなきゃ演者になれない。

誰がどうやって顔に仮面を被せたの?

誰がどうやって仮面を被ったの?

仮面の下には何があって何がいるの?

……「あなた」は、だあれ?

 

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なにものでもないわたしになりたい

 

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人は、誰かの言葉でできている

 

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生きているということ。

爪が割れること。

足の形が変わること。

ほくろの数が多くなること。

ニキビができること。

目に隈ができること。

肩が凝ること。

虫歯になること。

目が充血すること。

喉が乾くこと。

鼻水が出ること。

毛が生えること。

 

死んでたらできないこと。

 

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最近、ため息ついてますか?

 

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あなたへかえるげんきがない

 

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吹き出しの口から文字が、ころん。

一文字だけ。一文字だけ、ころん。

周りを見たら、あの人も、この人も

ころん。ころん。ころろん。

「暗号かしら」と繋げても分からない。

零した人なら分かる…かも?

(零した人も分からない。ころんした文字しか分からない)

 

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幾度目の 転職 祝いは今更ないもので

親からメールも来やしない

「転職おめでとう。ところでこれを見てください。 http://~」

迷惑メール 今日だけ許す 俺祝え

 

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傷は傷でしかない。嫌な思い出で抉れたり、優しい思い出で癒されたと感じるのは、心がそう感じているからだ。傷は出来事の結果であって、過程じゃない。過程を思い出すことがなくなっても、傷は見えなくなるだけでずっと残り続ける。でも、傷は傷でしかない。それ以上でも、それ以下でもない。