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散文(01~20)


遠回りをしていたのだよ 誰かが言う 遠回りをしていたのだよ 言い訳のように 遠回りをしていたのだよ 蔑むように 遠回りをしていたのだよ 戒めるように 遠回りをしていたのだよ 後悔するように

 

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私がこうしてダラダラしている間も、言葉は雪のように降り積もる。

 

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雪のように降り積もった言葉が、砂時計の砂になって落ちていく。蟻地獄に捕まった虫になって沈んでいく。シャボン玉になって浮かぶことはない。

 

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弔ってしまいましょう。忘れぬうちに。あなたを忘れてしまったら、弔いに意味などないのだから。

 

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140字の枠からはみ出した言葉達はどこへ行くのだろう。 

 

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別れがじんわり身に染みる。これが大人になることか。

 

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ありがとうと言って、さよならと言って、僕はまた大人になった。 

 

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私の愚痴は私のもの。お前にやった覚えはない。 

 

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豊かであれば、とと、寂しけれ

 

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アドルフ・ヴァージニティ曰く、『愛という名の苗床で育つのは、決まって女という名の食虫植物である』

 

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「さよなら」の音に聞き惚れる。さよなら。さようなら。左様ならば。

「また会いましょう」

君との再会の約束は、別れの色が滲んでいた。

 

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君の知識に喰われる、私の知識は塵に等しい

 

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瞬きしても良いよ。その間に消えちゃうから。

 

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ソースは私。ケチャップはだあれ?

 

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漆黒は聖域。少年はその言葉を信じて漆黒になった。退廃的で美しいそれに陶酔する少年。少年の前に現れた少女。手には鋏。ジョキリジョキリ。漆黒を切り刻む。少年は吠えた。漆黒に潜む白色の、愚かな醜さを隠したかったのに。少年は顔を覆って涙した。少女は鋏を手放し、少年を抱きしめた。

 

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さあさあこいこい子狐よ

おやおやそちらは曲がり角

やいやいやいやい神輿の音が

いやいやいやいや聞こえてたまらん

こんこんこんと両手を狐に化かしたら

わんにゃんめえめえうるさい奴らを騙そうか

 

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酒に泣かされやをよろり

 

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書き散らすということは、花を咲かせるということ。

 

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あ、また、言葉がどこかへいった。